(1)SPACE INVADERの偉大さ
私はゲームの効果音について語るとき、必ず引き合いに出すのがスペースインヴェーダー((C)タイトー)です。私はこのゲームから、効果音の全てを学び取りました。
スペースインヴェーダーには、
- インヴェーダーが移動する時の音
- ショットを撃った時の音
- インヴェーダーを撃墜した時の音
- 自機が撃墜された時の音
の4種類の音があります。
また、インヴェーダーには大型、中型、小型、UFOの4種類が居て、全ての種類のインヴェーダーの移動音が異なるので、合計7種類の音があります。注目すべき点は、インヴェーダーの種類毎に音を変えていることです。そして、インヴェーダーは数が減ると移動速度が速くなるので、音が全体的にテンポアップすることで、「インヴェーダーが接近する臨場感」を表現しています。
スペースインヴェーダーにはBGMがありません。
しかし、効果音だけでスペースインヴェーダーというゲームの音楽が十分に表現できてしまっているのです。素晴らしい。(私はその素晴らしさを、Invader Block 2という私のゲームでインスパイアさせていただきました)
(2)波形メモリ音源の効果音発音方式
旧来の波形メモリ音源では、効果音発音に1チャネルを使っていました。
しかし、仮想ゲーム機の場合、効果音に関していえば、波形メモリ音源を使うよりも、PCMをそのまま発音させた方が、処理コストが低くなるので有利です。そこで、VGSでは、効果音はPCMをそのまま発音させる方式にしました。
以降の記事では、効果音発音システムの実装方法について、順を追って説明していきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿